Getting to know people活躍する先輩たち

#001小原 賢一

「出向」という新たなフィールドでの挑戦を重ねてキャリアアップ

支店長小原賢一(1999年入庫)

PROFILE

小原 賢一おばら けんいち

1999年入庫 支店長

趣味:スポーツ少年団やクラブチームに所属する子供と一緒にスポーツを楽しむこと。

就職活動は未曾有の「就職氷河期」。経済学部だったこともあり、「この不景気な時代をどうしたら良くできるだろう」と金融業界を目指す。信用金庫のモットーはFace to face。地域の人々との絆が深く、より地域に貢献できると思い、「みとしん」を志望した。

支店長小原賢一(1999年入庫)

支店長の仕事

大きく分けて2つの柱があります。1つは「支店運営」。経営目標達成のための運営方針や戦略を立てて、支店職員とともに実行、検証をすることです。もう1つは「人財育成」。多くのお客様から感謝され、信頼していただける職員となるようサポートします。それが職員それぞれの幸せにつながっていきます。

「エラくなったら仕事はできない」が信条

感謝、誠実、謙虚。私が仕事をしていく上で大事にしていることです。
「感謝」はお客様に対してばかりではありません。業務の方針は上司が決めても、実際に働くのは部下のみんなですから、いつも心から感謝しています。
学生の皆さんは、「上司とは一方的に命令したり、叱責したりするもの」と思っているかも知れません。でも、それでは仕事のできるいいチームにはなりません。仕事は一人ではなく、チームで成し遂げるものだからです。
とくに新入職員の頃は一人で営業に出掛けても、いきなり社長さんと話をするなんてそうそうできるものではありません。私や先輩職員とペアで出掛けます。「営業」という職種は敬遠されがちですが、安心してチャレンジして欲しいです。

また、もし部下の仕事がうまくいってなかったら、「今はどういうことをしているの?」「何をどうやったらできそう?」と、自分で答えを考え出せるような質問を繰り返し、対話を通して導いていくことを心がけています。私がエラくなって、職員が「相談しづらいな」「近寄りがたいな」と思うようになってしまったら、職員が伸び伸び仕事できない、つまり支店長としての仕事ができていない、ということになってしまいます。

本店から外出する小原

多角的な視点を獲得できる「出向」で成長

信用金庫に限らず、「就職したらずっと同じ仕事をする」とイメージしがちですが、「みとしん」では配属が変わったり、得意先や研究機関に出向したりと、さまざまな経験を積みながらキャリアアップできます。毎年、勤務地やキャリアパスについての希望調査もありますよ。
私も2回、出向を経験しました。
1つは得意先に人事課長として出向。宿泊施設の立ち上げに関わり、100人もの従業員の採用をおこないました。お客様の目線で事業計画の立案や財務にも関わったことで、視野がぐんと広がり、経験と知識を深めることもできました。

もう1つは官民ファンドである地域経済活性化支援機構への出向です。こちらでは、すでに実地でやっていたマーケティングを学び直すことになり、さらに自信を持ってお客様と接することができるようになりました。
こうした多彩な経験が得意先へのサービスの質を上げてくれます。ある得意先が2店舗目を出店される際に資金支援をおこなったのですが、新店舗の立地から商品の単価や販売個数、店舗内での人員配置まで細かく検証し、課題を見つけてはクリアすることの繰り返しを経たことで、無事に開店、そして繁盛店へとつなげることができました。お客様の成長、成功のお手伝いができることが何よりの喜びですね。

インタビューをうける小原

チャレンジ精神のある人と一緒に働くことは楽しい

今でこそ支店長という立場ですが、私にも当然ながら新入職員だった時代があります。1年目は初めてのことばかりで自分が何をやっているか分からない、2年目で一通り仕事を俯瞰にできるようになり、3年を過ぎる頃、どこをどう改善しようかなど創造的なことも考えられるようになってはじめて仕事の面白さも味わえる。就職する前の晩、父から「3年はやってみろ」と言われました。きつい時代もこの言葉を胸に仕事に向き合いました。学生の皆さんには、チャレンジし続けることの大切さを伝えたいです。

就職活動でも使っていると思いますが、今、世の中にはSNSをはじめ多くの情報収集・分析ツールがあります。でも、自分がやってみたいと思うことはネットで済まさず、ぜひ現場に足を運んで体験してみてください。面倒なこともありますし、失敗することだってあるでしょう。それでもチャレンジする心意気が次のチャンスを連れてきてくれます。

私もチャレンジ精神のある人と一緒に働きたいですね。チャレンジすることで、私自身、就職活動の時に抱いた「この不景気な時代をどうしたら良くできるだろう」という問いの答えに一歩近づけると思っています。失敗を恐れずに一緒にチャレンジしていきましょう。大丈夫です。失敗の責任を負うのは支店長たる私の仕事です。

水戸の街並みを眺める小原

1DAY SCHEDULE

  • 08:30
    出勤・清掃
    ロビー、店舗周辺などの清掃および開店準備
  • 08:50
    ミーティング
    今週の予定、業績確認など
  • 10:00
    営業
    事業所など取引先への訪問、新規開拓
  • 12:00
    昼食
  • 13:00
    営業
    事業所など取引先への訪問、新規開拓
  • 16:00
    管理業務
    案件や業績に関しての進捗確認
  • 17:15
    退庫

Career Step

1999年4月
石岡支店に配属。得意先係を担当。
2002年4月
牛久東支店に配属。得意先係を担当。
2003年4月
人事部に配属。
2010年4月
荒川沖支店に配属。融資課長を担当。
2012年4月
得意先(宿泊先)に出向。
2015年4月
研究学園支店に配属。得意先課長を担当。
2017年4月
地域経済活性化支援機構に出向。
2017年10月
経営支援部に配属。再生支援、事業性評価など。
2020年4月
現職